ジローのヨーロッパ考・3rd

EUの情報を中心に綴ります。

デンマーク(Denmark🇩🇰): Vitamin K deficiency linked to

2021年2月20日(Sat.)15:30UP :  このニュースは、旧ブログサイトでも取り上げたことがありますが、ご存知ない方も少なくないと思いますので、再度掲載します。(ニュースソース: CPH POST ONLINE   1月6日発 )

<原文の一部>

Vitamin K deficiency linked to harsher COVID-19 illness

 ビタミンKの欠乏はCOVID19に感染した場合の症状を厳しくすることに関係しています。(意訳)

Danish study found that COVID-19 patients who had low levels of the vitamin endured more severe cases of the illness

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Spinach is a natural source of Vitamin K (photo: Pixabay)(ホウレンソウ)

January 6th, 2021 12:00 pm| by Christian W

It’s commonly accepted that chronic illness, age, diabetes and high blood pressure are among the factors that can lead to a severe case of COVID-19.

Well, perhaps now you can add Vitamin K deficiency to that mix. 

A new Danish study showed that patients who are hospitalised and ultimately die from COVID-19 have significantly lower levels of Vitamin K compared to healthy individuals.

The study looked at 138 COVID-19 patients from Hvidovre Hospital and compared their Vitamin K levels to a control group of 140 healthy Danes. 

The research showed that, on average, the Vitamin K levels of the COVID-19 patients were half of the control group. And even lower in the 43 patients who died.

(抜粋)慢性の病気、年齢、糖尿病、高血圧はCOVID19に感染した時の病状を厳しいものにすると考えられています。そして今、ビタミンKの欠乏もその中に加えられることになります。

デンマークでの研究によると、COVID19で入院した患者や死亡に至った人は、健康な人に比べて著しいビタミンKの低レベルが確認されているのです。(以下、原文を流し読みして下さい。)

Cause or effect?

Vitamin K, which occurs naturally in foods like spinach, kale and broccoli, activates enzymes in the body that helps protect lung tissue.

“When these are not activated, the lungs become poorer and can explain why COVID-19 patients with low vitamin levels are hit hard by the illness,” Allan Linneberg, one of the researchers behind the study, told TV2 News.

“However, we have not been able to ascertain whether the Vitamin K deficiency has been caused by COVID-19 or if the patients had low vitamin levels to begin with.”

Linneberg underscored that the study did not prove that Vitamin K can prevent COVID-19 and that people should not begin popping Vitamin K pills as a result.

The study, which shows results strikingly similar to a recent Dutch report, has yet to be peer approved by other researchers.

(抜粋)ビタミンKは、食べ物に自然に含まれており、それはホウレンソウ、海藻、ブロッコリーなどです。そして体内の酵素を活性化させ肺の細胞を守る働きもします。

これらが非活性の状態では肺が脆弱となりビタミンレベルが低い場合のCOVID19患者の症状に説明がつくのですと研究者の一人が語っています。

しかし、確証が持てないのはCOVID19によってビタミンKが欠乏したのか、または、患者のビタミンレベルが低かったからなのか。

さらにこの研究者が強調するのは、ビタミンKがCOVID19を予防できるのかどうか証明出来ていないことと、ビタミンKの錠剤をポンポン飲むべきでないと言うことです。

この研究成果は、最近のオランダによる報告と実に似通ったものになっていますが、まだ、他の研究者による証明はなされていません。

cphpost.dk

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未解明の点もあるのでしょうが、ビタミンK(カリウムではありません)の欠乏との因果関係はあるのでしょう。そしてビタミンKを含む食べ物の代表は文中にもあるように、ホウレンソウ、海藻、ブロッコリーなどですが、日本に於いては“納豆“が加わります。

ちなみに、念のためですが、ビタミンKの錠剤を入手済みで、数回は飲んでみました(毎日ではありません)。

このビタミンKの話題は、日本の報道で見かけていません。

同じように、COVID19の感染ルートに関し、接触感染や飛沫感染のことは周知の事実として伝わっていると思いますが、もう一つの“エアロゾル感染“については知らない人も多いようです。

空気感染とは異なりますが、微小な飛沫によって空気中を数時間も漂う可能性があり、これを吸い込むことによって感染する事象です。以前にも綴ったことがありますが、中国・武漢での感染拡大のスピードや規模等からして、接触感染や飛沫感染だけではあそこまで一気に感染拡大しないでしょう。従って、当初からエアロゾル感染が疑われていたのです。

で、今日、ある若者男性と話をする機会があったのですが、彼はエアロゾル感染の言葉すら知らなかったのです。だから、飲食店や一般店舗でも、換気に気を付ける程度や三密に気を付ける程度で対策は十分と認識している人が多いのだと思います。やはり認識不足を感じました。エアロゾルは、呼吸しているだけで発生するのです。咳やクシャミをしなくてもです。つまり、食事中はマスクを外しますが、そこで呼吸は続けるわけで、無症状感染者がそこにいれば、通常の呼吸でエアロゾル感染に至る可能性があると言うことです。マスクをしていれば感染確率は下がることは事実ですが、100%完璧なものではありませんので、閉鎖空間であればエアロゾル感染の可能性は高まることを意識すべきでしょう。一例は、エレベータ内です。誰も乗っていないから安心? ですか。いやいや、直前に誰が乗っていたのか分からないのです。そう考えるのがベターだと思います。

ジローのヨーロッパ考

 

ジローのヨーロッパ考・続編

*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。

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