ジローのヨーロッパ考・3rd

EUの情報を中心に綴ります。

臨時: 世界のCOVID19の状況

2021年2月25日(Thu.)15:00UP : 日本のTV番組を見ていて感じたこと。現在発出中の緊急事態宣言の解除時期について、一部は3月1日とか、首都圏は予定(?)通りとか。そして解除後はリバウンドが怖いとか・・・。

個人的な意見を言うならば、ユルイ、ダラダラの規制を続けているから現状を招いているのです。やはり、望ましいのは短期間で強力な規制(ロックダウン・封鎖・外出禁止)を実施することでしょう。また、感染者が出た場合は、濃厚接触者のみならず、エアロゾル感染も考慮した上で、可能性のある人を網羅的にPCR検査、且つ、隔離・保護することです(その追跡等が出来る体制を構築しなければなりません)。また、そのロックダウンは、最初は発生拠点だけで限定的に行うレベルもあり得ますが、感染発覚時点でかなりの広がりが疑われる事態であれば、より大きな行政区単位等での実施が必要です。手遅れになれば市単位や県単位、または、複数の県も含むブロック単位、最終的には全土対象となります。そして、ワクチンや治療薬の登場・普及するまでは、これの繰り返しで、いわゆる hammer and dance 的なサイクルを繰り返すことになります。

少なくとも、現状のような、レベル4に達して(事態が最悪状態になるのを待って)、緊急事態宣言を発出する方法は、“手遅れ“なのです。これでは既に医療崩壊してしまっているのです。

もう一つ、現在、緊急事態宣言を解除する時期を検討しているようですが、それだけでは不足です。解除後のリバウンドの認識方法です。ここでレベル3とかレベル4になるのを待つようであれば、全く学習出来ていないのと同じです。そうではなくて、どこかで感染者の増加が観測されたのであれば、即座に該当地区や広めの行政区をエリアロックダウンすべきです。報道によると、専門家会議のトップである尾身氏の意見としては、感染増加の兆しを捉えた時点で対策すべしと述べているようですが、この方の意見を政府が採用したことがあるのでしょうか。いつも専門家の意見を聞いたかのようなアリバイ作りに利用されるだけで、結局、政府の経済優先判断で押し切られているようにしか見えていません(私見)。兎に角、従前方式を改め、感染の立ち上がり時点でエリアロックダウンを実施すべきです。

さらに、番組ではオリンピック開催についても話題になっていました。但し、それは日本国内事情だけを考慮して語っているだけで、世界の現状がどうなっているかなど、全く紹介すらしていないのです。最悪のUSでの状況、ブラジル、インド・・・。また、EUでの状況、最近はフランス・イタリアやドイツ等の感染数値が気になるところです。またUKもなかなか数値が下がってきません。逆にEUとしてはリバウンドに入っているのかと思わせる兆候も感じます。で、こうした情報も番組内で紹介するのであれば、オリンピックは延期の選択肢しかないとかの意見も出るのではないでしょうか。そのように決断すれば、日本国内は、感染抑え込みに集中出来るのです。そして、“ウィズコロナ“の発想は間違っています。それが可能なのは、ワクチンや治療薬が潤沢に供給出来る体制になっていることが条件でしょう。

他にもワクチンに関することについても思うことがありますが、ここまでとします。

以前も、紹介したことがありますが、私が毎日見ている世界の数値はドイツのサイトです。ドイツ語表記になっていますが、繰り返し見ていると国名などは理解出来る様になります。また、ドイツ、EU、世界の3レベルをセレクトして見るようになっています。さらに、累計値なども選択可。そして、色々試してみれば使えるようになります、きっと。

interaktiv.morgenpost.de

 

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